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年金運用と債券投資戦略―ALMの新潮流 |三井アセット信託銀行年金運用研究会 /米沢 康博


年金運用と債券投資戦略―ALMの新潮流
三井アセット信託銀行年金運用研究会 /米沢 康博
東洋経済新報社 刊
発売日 2003-09




ディテールがおもしろい債券運用の本 2003-12-19
 退職給付会計の導入によって、年金ALMは新しい局面を向かえ資産・負債の金利リスクを総合的にどう抑制するかが大きな課題となっている。その手段として債券運用は理論的・実務的に重要度を増している。しかるに、年金資産運用における債券運用は金太郎飴のようにNRI−BPIを目標とすることが主流となっている。
 本書は負債を踏まえて、債券運用について理論と実務の観点から再検討を加えたものである。債券のリターン・モデルはシンプルなものを使用しており、数理ファイナンス的には比較的単純な道具建てによっている。しかし、本書の特徴は理論的な格調を失わずに実務的なディテールにこだわっているところにある。例えば負債サイドを考慮したベンチマーク(P.41),長期債の取引コスト(P.57)、積立不足がある場合のサープラス・アプローチ(P.132)である。特に会計上の債務であるPBOのデュアレーション・コンヴェクシティーを計算して、会社の人員構成や制度内容により大きく異なり、従業員の平均残存勤務期間だけでは決まらないことを実証しているところ(P.83)は示唆に富む。


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