年金運用の実際知識
山崎 元
東洋経済新報社 刊
発売日 1997-11
硬派な年金運用の実務書 2006-06-21
理論的かつ歯に衣着せぬ論調で運用業界に名を馳せる山崎元氏による、年金運用のスポンサーを対象とした実務書。全般的には、前著「ファンドマネジメント」を年金運用向けに再構築した内容。「"年金運用"だからといって他の運用と異なるものではない」「長期投資=リスク軽減なんて嘘っぱち」などなど、世に広く蔓延する"年金運用"の常識に理知的に異を唱えるものの、著者の論理的に妥協を許せない性格ゆえか、ややもすると「あれもダメ、これもダメ」といった全否定の袋小路に陥りがちなのはご愛嬌。この生真面目さが著者の長所でもあり短所でもあり、一読者としては惜しみなく賞賛するものの、会社の同僚としてはつい敬遠してしまいそう(汗)。
ともあれ、お世辞にも分かり易いとは言い難いものの、企業年金の資産運用でメシを喰おうと志すならば、是非傍らに置いて繰り返し読むべき一冊。1997年の刊行にもかかわらず些かも陳腐化していないのは、本書の完成度の高い証左。
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