2006年08月
2006年08月30日
海外の年金制度―日本との比較検証
海外の年金制度―日本との比較検証
東洋経済新報社 刊
発売日 1999-09
「年金制度は国ごとに違う」、 2005-01-06
と言われていても、具体的にどこがどう違うのかわかりにくい。それを知るための手掛かりとなる本。労作。これだけの情報を集約するのは、本書のようにプロジェクト・チームを組まなければ不可能であろう。ただし全体としては、私的年金のほうに重きが置かれているような気がする。第1部の中で述べられている国際機関間の論争が興味深い。
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日本版リバース・モーゲージの実際知識―住宅担保年金市場の仕組みと将来 |筒井 豊春 /村林 正次 /山田 ちづ子
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社労士が教える定年後の収入学 |渋谷 康雄 /山田 理香
社労士が教える定年後の収入学
渋谷 康雄 /山田 理香
日経BP社 刊
発売日 2006-12-14
制度を横断的に駆使した老後収入安定策 2006-12-18
高年齢者の労務管理を得意分野とする社労士コンビによる著作第2弾。前著「65歳定年時代の高齢者賃金最適設計ハンドブック」はどちらかというと事業主向けだったが、今度はこれから定年を迎える一般の高齢者向けといった様相。本書では、団塊世代の大量退職に伴う労働力不足・技能継承の断絶といったいわゆる「高齢者雇用2007年問題」に対して、とりわけ「在職老齢年金」「高年齢者雇用継続給付」の2制度を軸とした対策を提唱している。社労士や企業の総務担当者ならば、上記のほか「勤務延長制度」「再雇用制度」といったキーワードは誰しも一度は耳にしたことがあるはず。そうした各々の制度を分かり易く説明するだけでなく、それら複数の制度を紡いで紡いで横断的に駆使した活用方法を随所に散りばめており、まさに「プロのノウハウを垣間見た!」的な爽快感が得られること必至。また、統計も直近のものをきちんとした出所から提示しており、信頼度は高い。個人向けだが、事業主にも、顧客向けに一夜漬けを余儀なくされた同業者(笑)にもオススメ。
なお、57ページの図表1−16では、厚生年金基金の「代行部分」と「基本部分」を一部混同した記述が見られるが、もっとも、これによって本書の価値が大きく損なわれるものではない。
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年金マネジメント・イノベーション―プランスポンサーによる年金ALM |アルンS. ムラリダール
年金マネジメント・イノベーション―プランスポンサーによる年金ALM
アルンS. ムラリダール
金融財政事情研究会 刊
発売日 2005-05
今までにはない切り口の良著 2005-06-10
日本では、年金の運用管理は従来リターン競争的な側面があったが、本来それは各企業のリスク選好や負債特性によるべきものであり、たとえばリターンの絶対値を漠然と横比較することはあまり意味がない。近年の運用環境悪化に伴い、リターンを期待しヘッジファンドや不動産に高いリスクだと認識せずに投資した結果、大幅な費用認識や追加の資金補填を余儀なくされたり、極端な結果として年金制度を廃止するケースも散見される。本来、年金は人事戦略の1つであり、重要なのは、いかに将来に亘り安定した制度を運営するか、ということである。これは、年金債務を意識した、まさに本著のテーマであるALMなくしては達成し得ない。この、極めて当り前な根源的目的を再認識させてくれ、且つ実践的な指針も提供してくれる良著だと思う。前半は、企業経営者なども知っておくべき政策的な側面、一方、後半には技術的・学術的な解説も網羅されている。年金運用に携わる者、特に副題にもある通り、プランスポンサーにとって、今まで漠然と悩んできたことに対する解を導く指南書である。この本を翻訳したソニーの方々には、「よくぞこの本を見つけ出してくれた」と、同じ年金運用に携わる者として、最大限の賛辞を送りたい。引き続き日本の年金管理の考え方・手法につき先行的に取り組み、我々をリードしていってもらいたいものである。本当に、大変なご苦労をされて、世に出されたんだと推察します。
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sugimoto1005 at 17:00 
年金の悲劇―老後の安心はなぜ消えたか |岩瀬 達哉
年金の悲劇―老後の安心はなぜ消えたか
岩瀬 達哉
講談社 刊
発売日 2004-04
反社会的「社会保険庁」の実態 2006-03-21
本書に実名で登場する年金官僚の洗練されたウソ術は、本業の詐欺師も舌を巻くのではないか。このようなマフィア化した連中による、人々を煙に巻く言葉術を研究、検証する事は国益につながるであろう。実際、アメリカでは同様の理由により分かりやすいプレイン・イングリッシュの使用が政府職員等に義務付けられている。
現時点では、年金を払う者は、そのシステム自体を監視、改善する義務もワンセットになっていると解する他はない。
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sugimoto1005 at 17:00 
年金制度の改善プラン |木原 俊夫
年金制度の改善プラン
木原 俊夫
中央経済社 刊
発売日 1998-03
“税法”の視点から見た年金制度 2006-08-23
保険会社出身の税理士による年金の解説書。税理士が著しただけあって年金税制に関する記述が手厚いのは勿論だが、わが国の年金制度を「税法」の視点から分類・解説している手法は斬新。また、個人年金に関する記述が厚いほか、特退共や小規模企業共済といったマイナー制度にも広く言及しているのも特徴。1998年の刊行とやや古くなったものの、年金業界にどっぷり浸かった向きにとっては新たな視点が得られること請け合い。
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